デジタル診断を行い、精密にインプラントのプランニングをした後は、プラン通りにインプラントを設置する必要があります。ただ、デジタルツールをもちいて正確な診断が行えたとしても、インプラントの設置は器械ではなく歯科医師の手によって行われるため、必ずしも計画通りに設置できるとは限りません。そこで、当クリニックでは決定したインプラントの位置を正確に実現するため、プランニングデータから3Dプリンターをもちいてサージカルガイド(手術用のドリルとインプラントの設置をサポートする装置)を製作します。このようなサージカルガイドを使用することで、安全で正確に行えるインプラント手術をコンピュータガイド手術といいます。当クリニックではすべての症例でコンピュータガイド手術を行っています。また、院長は2003年よりコンピューターガイド手術を手掛けており、ガイド手術に関する講演や執筆活動も行っています。(著書や最近の活動についてはこちら

コンピュータガイド手術のメリット

適切な形の歯が作れる

インプラントの位置は歯の形に大きく影響するため、見た目の自然感や食べ物のつまり具合、歯磨きのしやすさと大きな関わりがあります。コンピュータガイド手術は、その大切なインプラントの設置をサポートします。

安全な手術ができる

大きな血管、神経、上顎洞などの解剖学的危険域を回避することができます。また、インプラントが骨から出てしまうことも防止でき、安全に手術をおこなうことが可能です。また、歯ぐきを切らないフラップレス手術においては必須のシステムです。

手術時間を短縮できる

通常の手術では多方向からインプラントの設置位置を目視とX線で確認するのに時間を要しますが、コンピュータガイド手術ではその時間が短縮されます。とくに多数のインプラントを同時設置する場合は大幅に時間短縮することができ、患者様の負担を軽減することができます。

コンピューターガイド手術の実例