インプラント治療で最も大切なことは診断にあります。インプラント治療のトラブルを避けるためにもこのステップはとても重要です。適切な検査データをもとに、知識と経験の豊富な歯科医師が診断を行うことで、インプラント治療はより安全に、より正確に行うことが可能になります。当クリニックでは、デジタルテクノロジー積極的に導入しおり、これらをフルに活用することで精密な診査・診断を行い治療計画を立てています。

デジタル診断のメリット

デジタル診断のフロー

口腔内スキャン

従来、患者様のお口の状態を把握するために、印象材(型を採る粘土のようなもの)で歯型を採り、歯の設計に使用していましたが、当クリニックでは口腔内スキャナーをもちいた型取りを行います。口腔内スキャナーはお口の中の形を3次元デジタルデータとして記録し、PC上での診断にもちいます。デジタルデータであるため、複製や加工が容易であり診断以外の処置にも活用できます。また、患者様にとっては気持ちの悪い材料を使うことなく、えづくこともありません、もちろん痛みを伴うものでもありませんので、とても短時間で楽に治療を受けていただけます。

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X線診査(CT撮影)

モリタ製 Veraview X800を使用しています

インプラントは骨の中に埋め込むため、3次元的な骨の状態を知る必要があります。下あごの骨の中には太い血管や神経、上あごには上顎洞という大きな空洞があります。また、歯を抜いた後の骨の形は様々であり、その他のX線撮影法では正確な診断はできません。安全かつ適切な位置にインプラントを設置するためにはCTによる診査は必須と考えます。
当クリニックでは2010年に歯科用CTを導入し、インプラント治療を受けられる患者様はすべて撮影し、精密な診断を行っています。

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デジタルシミュレーション

歯のデザイン

口腔内スキャナーのデータをもとに、パソコン上で噛み合せや周囲の歯との位置関係を考慮しながら、最終的に装着する歯をCADデザインします。インプラントは噛めるように歯を作る治療なのでこのステップはとても大切です。

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CTデータとスキャナーデータのマッチング

歯をデザインするためのスキャンデータ(上図ピンクのデータ)とCT(上図黄色のデータ)から得られた3Dデータを正確に重ね合わせることで、デザインした歯の下にある骨がどういった状態を見ることができます。また、CTには骨の中の大きな神経や、空洞も写っているので、インプラントの位置と作りたい歯の関係を知ることができます。

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インプラントプランニング

重ね合わせたデータをもとに、予定している歯が作れるようにインプラントの位置を決定し、力学的影響と骨の状態、危険域との距離などからインプラントの種類やサイズを決定します。当クリニックでは数社のインプラントシステムを導入しており、その患者様に最適なものを選択しています。さらに、インプラントの設置位置が決まると、患者様のご要望にあった手術計画を立案することが可能になります。また、プランニングしたインプラントの位置情報は歯を作るCADソフトにエクスポートできるため、インプラント設置直後から噛めるようする即時荷重のための仮歯を作ることにも活用できます。

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